アニョハセヨ!今日は以前からリクエストが多かったニキビの跡塗り薬、ノスカナゲルを紹介してみたいと思います。ニキビってできた時も気になりますが、しぼった後やっぱり色素沈着になりやすいので繊細に管理が必要でしょう。今日はノスカナゲル効果・使い方・跡が消えないという噂・注意点までまとめて解説させていただきたいと思います。
ノスカナ(Noscarna)ゲルとは
韓国のDongA製薬が2013年発売した瘢痕組織の治療後のケアに使う塗り薬です。ケロイドや肥厚性瘢痕、ニキビ跡、手術跡に効果で、この中でもニキビ跡の治療薬として発売以来ずっと売り上げ1位を記録しています。白色の不透明なゲルタイプで、10gと20g、二つのタイプがあります。
ノスカナゲルの成分
ノスカナゲルの有効成分はヘパリンナトリウム・アラントイン・デクスパンテノールの3種類になっています。各成分別にどんな作用をするか説明させていただきます!
ヘパリンナトリウム(Heparin Sodium)
傷跡は肌で非正常的に固まっているコラーゲン組織のことを言います。転んだりしてケガした後の傷跡って触ってみると周りと違ってちょっと固く感じたりしますよね。ヘパリンナトリウムはそのコラーゲン組織を柔らかくして、元の状態に戻す作用があります。
アラントイン(Allantoin)
アラントインは鎮静作用があって、敏感な肌を守り、早く落ち着かせる効果があります。そして、古くなった肌の角質を溶解させ、薬物をよく浸透させます。そうすると、水分もより浸透しやすいので、肌の保湿力も高くなる効果があります。
デクスパンテノール(Dexpanthenol)
デクスパンテノールは体の中でビタミンB5の形になります。保湿力がすごく高くて、赤ちゃんの肌のケアにもよく使われたり、色んなクリームや保湿剤の原料にもなっています。
そして、皮膚細胞の再生能力が高くて、ダメージを受けたお肌を早く回復させます。また、抗炎効果があって、皮膚炎の治療に補助的に使われます。
ノスカナゲル効果
ノスカナゲルはニキビ跡、手術跡、ケロイドや肥厚性瘢痕に効果的だと許可されました。私が薬局で販売してみても、やっぱり他の製品より比較的に満足度の高いニキビ跡治療薬ですよね。
論文によると、使う前に比べおよそ78%の肌色の回復効果、33.2%の傷跡厚さの減少効果があったと言われています。
ノスカナゲルの使い方
説明書上には、「一日数回適用し、軽くマッサージしてください」となっています。ここで薬剤師の私がアドバイスするのは、その「量」と「マッサージすること」です。
量としては、意外と多くの方が「多い量を塗ると早く治るでしょう」と思い、余計に多い量を塗ったりします。そこまで多い量ではなくても大丈夫ですね。私の場合、1~3個のニキビ跡に下記の写真ぐらいの少量で塗っています。
そして、それより大事なのが、塗った後必ず軽くマッサージすることです。時間的な目安としては、1分ほどがいいと思います。そうすることによって、成分がよく浸透され、固まった皮膚組織が柔らかくなり、より効果的です。
ノスカナゲル、跡が消えない?
薬局でも、あまり効果がなかったとか、もっとひどくなったとかの文句を言うお客さんもいました。周りからもそういう人がいて、よく話を聞いてみたら、そのほとんどが使い方が間違ってる人が多かったです。
ニキビ跡ではなく、ニキビにそのまま塗る
ノスカナゲルは、ニキビをしぼった後などにできた「跡」に効果があるニキビ跡薬です。ニキビそのもの自体の治療薬ではないので、ニキビにそのまま塗るとより治らない可能性があります。
塗っただけでマッサージをしない
使い方の説明でも話させていただきましたが、ノスカナゲルは固まっている皮膚組織を柔らかくし少しずつ元に戻す薬なので、塗っただけではあまり効果的ではありません。
そして、他の塗り薬と違って、短期間で効果がでる薬ではありませんので、諦めず長期間使用するのも大事です。会社の資料によると、少なくても3か月以上使い続けるのをおすすめしています。
ノスカナゲルの注意点
切開されたりまだ治まらなかった傷には使用禁止になっています。あと妊婦や6か月未満の赤ちゃんにも使えません。そして目の周りや粘膜に適用はできません。
使う期間中にはニキビ跡や傷跡などを日光から避けた方がいいです。
ノスカナゲルは口コミもよく、効果がいいニキビ跡治療薬です。使い方を守って、諦めず使い続くと少しずつ薄くなっていくニキビ跡を実感できると思います。ノスカナゲル効果はニキビ跡だけじゃなく、傷跡やケロイドなどにも適用できますので、この投稿がお役に立てれば幸いです。
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参考文献
- Effect of heparin on production of basic fibroblast growth factor and transforming growth factor-beta1 by human normal skin and hyperplastic scar fibroblasts
- Efficacy of early initiation of a gel containing extractum cepae, heparin, and allantoin for scar treatment: an observational, noninterventional study of daily practice